クレメンスの背番号といったらは、ボストンからブルージェイズ、そしてヤンキースに移る「99年2月18日」まで一貫して21番を背負っていた。その番号が代名詞でもあった。 ヤ軍1999年年間背番号変遷一覧表(一部)を引用すると、 1999 New York Yankees Uniform Numbers #2 Derek Jeter #11 Chuck Knoblauch #12 Roger Clemens #12 Jim Leyritz #13 Mike Figga #13 Jeff Manto #14 Hideki Irabu #17 Ricky Ledee #18 Scott Brosius #19 Luis Sojo #20 Jorge Posada #21 Paul O'Neill #22 Roger Clemens #22 Tony Tarasco #24 Tino Martinez #25 Joe Girardi ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ところが、亡くなった父の憧れだったこのNYYに来てみると、その「21」は先客(=オニール)がいるため泣く泣くそのひっくり返しの「12」を、『入団から4カ月背負った』ものである。 いっぽうこのユニークな生い立ちの22番ジャージは、前年度の「1998年」に支給されたもので、ホーマー・ブッシュという若手のトッププロスペクトとして期待された野手の物だった。 明けてブルージェイズはロジャーとの交換要員として、打てる走れるこの「22」番の若者ホーマーを指名してきて「中身」は去って行った。 春のキャンプ終盤からは、この99シーズン左袖に取り付けた「ジョーディマジオ追悼パッチ」の『5』が左袖に。 その際にはこのオフからレッズより加入したトニー・タラスコが袖を通して「5」を祀ったのである。 ところが、支給された「12」番ではどうしても飽き足らぬロジャーが、不満をつのらせたままなのを考慮して、6月に戦力外としたタラスコの放出と同時に、クレメンスは直ちにこの『22』への移行を要求した。 不幸中の幸いか、この《22》の元オーナーの二人は、レギュラー選手ではなく2年通算でも「ブッシュは71打数/タラスコはたった31打数」だけ…と、ほとんどがベンチ入りする事もなかった。 そのおかげで、《22》のホーム&ロード2タイプのユニフォームとも、極めて新品に近く、便利な事に「5」のパッチも付いている。 即座にこの用具担当の機転による「流用案」が採用されて、背番号『22のロジャークレメンス』6月早々の誕生となった次第。 まだこのユニフォームには流転があった。 その99季9月9日に、突然その左袖の「5」パッチの取り付け糸が切られ、その位置からわずかに上方の位置へと取り付け直し加工が成されたのである(写真2 うっすらと「5」の横棒下に痕跡が視認できる)。 というのも、大先輩の殿堂OB=ジム・キャットフィッシュハンター投手の死去に伴い、「5」の下に喪章にあたるアームバンドを追加せねばならないからだった。 結局このロード用ユニフォーム背番号「22」は、1998年号入り…とはいえ、@たしかに1999季に使われた。@その1999季8月をはさんで、シーズンその前と後に使われ続けたといった経歴。 以上を、これら物的証拠は見事に示しているのである。 そもそもロジャークレメンスへの支給ユニフォームには「サイズ52、2インチ着丈延長、1インチ袖丈縮小。『ROCKET1999』」といったルーティンのタグ表示があるもの…と、そればかりボクには認識として固定観念があった。 だが、それとは別にこうした実に人間臭い、出逢いと別離がクロスする、メジャー内部のドラマあふれる個体があったとはちょっと感激してしまう1枚なのである。 こうしたビジネスに関わっていて、やっぱり楽しかったなあと思わせる佳品だと思う。 通算707試合登板4916.2投球回4185被安打1885失点363被本塁打1580与四死球4672奪三振354勝 通算防御率3.12 1986 AL Most Valuable Player;AL Cy Young; AL ERA Leader;All-Star Game MVP 1987 AL Cy Young 1988 AL Strike Out Leader 1990 AL ERA Leader 1991 AL Cy Young;AL ERA Leader;AL Strike Out Leader 1992 AL ERA Leader 1996 AL Strike Out Leader 1997 AL Cy Young;AL ERA Leader;AL Strike Out Leader 1998 AL Cy Young;AL ERA Leader;AL Strike Out Leader 2001 AL Cy Young 2004 NL Cy Young 2005 NL ERA Leader |